口座振替管理システム
口座振替管理システムは、事務集中センターにおける口座振替依頼書のスキャン、紙媒体管理、ホストシステムへの登録など、口座振替業務全般をサポートするシステムです。このシステムにより、口座振替に関する事務処理の効率化が図られます。
口座振替管理システムの概要
口座振替は、クレジットカードや公共料金(電話、電気、水道、NHK受信料など)、国民年金保険料といったサービスの利用代金を、金融機関の預金口座から引き落とし、収納機関の口座へ振り替えるサービスです。
口座振替を実施するには、利用者が口座振替依頼書を記入して、同依頼書を収納機関経由に提出する必要があります。また、電話や電気などの公共料金に関しては、金融機関が用意している口座振替依頼書に記入することにより、直接金融機関宛に提出することも可能です。
かつて、口座振替依頼書の事務処理は各営業店で実施することが大半でしたが、その事務処理が膨大であることから、多くの金融機関で事務集中センター等に事務処理を集中化しています。これらの事務処理集中化等を支援しているのが、口座振替管理システムになります。
口座振替管理システムでは、各営業店や委託企業から送付されてくる口座振替依頼書に対する一連の事務処理(スキャン、OCR処理、依頼書の管理、口座・印影確認、口座振替のホスト登録、期日管理、登録データの検索・照会 等)をサポートしています。
一方、2004年以降「Pay-easy口座振替サービス(収納機関受付方式)」が登場し、収納機関の窓口端末やスマートフォンアプリ経由、及び、金融機関のインターネットバンキング経由で、口座振替契約の受付を電子的に実施できる環境も整備され、その利用が拡大してきています。
口座振替管理システムの概要
以下に口座振替管理システムの概要図を示します。各金融機関により、構成は大きく異なります。
口座振替管理システムの機能概要
口座振替管理システムにおける事務処理と機能は以下のとおりです。
- 委託先企業や営業店で顧客から授受した口座振替依頼書について、郵送やデータスキャン等により事務集中センター等に集約。
- 事務集中センターでは、受領した口座振替書についてスキャン及びOCR処理を行い、入力データを補正しながら、口座振替管理システムにデータを登録。
- データ登録にあたって、振替依頼書に押印された印影と振替口座に設定されている印影が合致しているか、印鑑照合システム等により確認。
- 口座振替依頼書の記入内容と、入力データが正しいか再鑑を行い、勘定系システムへ口座振替データを登録。
- 口座振替データについは、勘定系システム内部で期日管理や妥当性確認を行う場合のほか、当システム内部で期日管理や妥当性確認、不能データ管理などを行う場合もある。
- 全ての入力がデータ入力が完了した後、口座振替依頼書の原本を書類管理システム等で倉庫等の書庫に保管。
- 顧客や営業店から口座振替依頼の登録内容の照会があった場合には、口座振替管理システムにおいて、検索・照会を行う。
製品・サービス一覧
口座振替管理システムの製品・サービス一覧は、以下のページを参照ください。