
みずほ銀行とGMOイプシロン、新企業間決済プラットフォーム「M’s PayBridge」開始
みずほ銀行とGMOイプシロンは、2025年4月24日より新たな企業間決済プラットフォーム「M’s PayBridge」の取り扱いを開始した。「M’s PayBridge」は、GMOイプシロンが提供するオンライン決済インフラ「fincode byGMO」を活用し、企業間での請求業務と資金回収・管理を一体化することを狙いに開発された。
背景には分断されがちな従来の業務プロセスの非効率さがあり、両社は2024年10月の業務提携契約をもとに、決済と業務をシームレスに結ぶ基盤の構築を進めてきた。
「M’s PayBridge」最大の特徴は、請求企業が銀行振込はもちろん、クレジットカードやバーチャル口座を利用した銀行振込など、多様な決済手段を組み合わせて請求できる点である。請求書発行時にこれらの決済情報を自動連携でき、取引先企業は提示された決済方法の中から自社に合った方法を自由に選択できる。
さらに、請求データと入金データを一元管理することで自動消込を実現し、資金回収業務の手間軽減や入力ミス削減など、業務効率化に貢献する。一つのインターフェースで複数決済手段に接続できるため、導入開発の工数も最小限で済み、迅速な導入が可能だとしている。
今後の展開として、「M’s PayBridge」はさまざまな業務効率化サービスとの連携を想定している。第一弾として、会計クラウドで56万超のユーザーを持つfreeeとの連携が2025年秋に予定されている。これにより、freeeの「freee請求書」サービス利用企業は従来の銀行振込に加え、クレジットカード決済や口座振替(金額自動引き落とし)なども選択できるようになるという。さらに、支払企業側に向けた資金繰り改善や業務効率化支援サービスも、2025年9月をめどに提供が計画されている。
みずほ銀行とGMOイプシロンは、「M’s PayBridge」による企業間決済取引の効率化を通じて、企業が抱える請求・決済に関する課題を解消し、業務のデジタル化と生産性向上を後押しする方針だ。
添付画像一覧
