
インテック、米PROTO社ホログラフィック通信を国内初導入・支援開始
インテックは2025年4月、米国PROTO社が提供するホログラフィック通信プラットフォームの国内販売代理店契約を締結し、日本国内で初めて本格的な導入・活用支援サービスを開始した。これにより従来の遠隔コミュニケーションを進化させる次世代技術が、日本企業にも利用できるようになった。
PROTO社のホログラフィック通信プラットフォームは、インタラクティブな3Dホログラム・コンテンツの管理、配信、再生までを一元管理。専用ディスプレイ「Luma」を用いれば、等身大の人物映像を投影できるため、遠隔でもまるで目の前に相手がいるかのようなリアルな対面体験を実現する。同様機能を搭載し卓上型で設置しやすい「M2」もラインアップ。いずれもゴーグルやヘッドセットを必要とせず裸眼で見ることができるのが大きな特長だ。
インテックは、これまで山形銀行などの金融機関で、PROTO社の双方向型ホログラフィック通信プラットフォームを活用した実証実験に取り組んできた。昨年にはPROTO社から日本初のパートナー認定も受けており、接客業務における3D映像活用やAIアバター生成など、複数のアプリケーション実装による運用検証を重ねている。こうした実績が評価され、今回の販売代理店契約と国内初となる包括的な導入支援サービスの提供に至った。
インテックが提供する支援サービスは、システムの販売だけでなく、ネットワークやアプリケーションの設計、構築から設置・運用・保守までワンストップでサポートする。例えば、等身大ディスプレイ「Luma」や小型の「M2」の設置・調整はもちろん、動画やAIアバターを活用したコンテンツ制作、多言語対応など企業ごとの要望にも柔軟に応える。さらに、AIによる人物アバター生成や自然な日本語対話、複数人による同時視認、映像に高度な視覚効果を適用する機能も取り込んでいる。
活用分野としては、銀行窓口やホテル、交通案内などの受付・接客業務に加え、イベントでの没入演出や遠隔授業にも拡大が期待できる。PROTO社のマーケティング責任者も「インテックは日本における当社の素晴らしいパートナー」とコメント。同社独自のアプリ開発とインテグレーション力に高い信頼を寄せている。
今後、インテックはAIアバターの多言語・自然対話といった技術開発をさらに強化し、高度なホログラフィックコミュニケーションの実用化を推進する。また、自社拠点に常設デモラボも設けており、実機で体験できる機会も提供していく方針だ。
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