
秋田銀行が温室効果ガス排出量可視化「C-Turtle FE」を導入 脱炭素化を加速
NTT DXパートナーとNTTデータは、秋田銀行に向け温室効果ガス(GHG)排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle FE(シータートルエフイー)」の提供を2025年4月より開始した。秋田銀行が掲げる2030年度ネット・ゼロ(温室効果ガス排出量実質ゼロ)目標と、それに伴うサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の推進を支援する狙いだ。
秋田県は、広大な農地や森林、豊かな水資源を活かし、持続可能な地域社会の実現に向けた動きが加速している。その一環として、秋田銀行は気候変動リスクに適切に対応するため、省エネ活動などによるGHG排出量(ファイナンスド・エミッション)の算定および削減に積極的に取り組んできた。しかし、従来の算定手法には精度や運用効率の課題があり、より高度かつ実効的な管理手法が求められていた。
今回導入された「C-Turtle FE」は、金融機関が国際的な脱炭素基準として注目される「PCAFスタンダード」に準拠。ファイナンスド・エミッション(金融機関の投融資先も含むGHG排出量)の可視化・管理・削減を一元的にサポートする。加えて、同プラットフォームはNTTデータのGHG可視化サービス「C-Turtle」シリーズの新サービスとして、金融機関およびその取引先企業の脱炭素化を支援できる点が特徴だ。
導入により、秋田銀行はGHG排出量の精緻な把握やデータに基づく削減施策の立案、行内外への情報開示などが容易になる。これによって、気候関連リスクへの適切な対策と社会的責任の履行が一段と進むと見られる。今後はプラットフォーム活用を通じて、秋田県内の地域企業への脱炭素支援も加速する。
NTT DXパートナーとNTTデータも秋田銀行との連携強化を図り、地元企業を巻き込んだ地域DXや脱炭素化・カーボンニュートラル推進の取り組みを今後も積極展開していく方針だ。
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