
大和証券とヘッドウォータース、写真で企業株価が分かる新アプリ発表
ヘッドウォータースとヘッドウォータースコンサルティング、および大和証券グループ本社、QUICKは4月14日、スマートフォン向けアプリ「Daiwa Lens β版」を共同でリリースした。投資や金融経済への関心が高まる中、身近な写真から簡単に関連企業の株価情報や詳細データを取得できる点が特徴だ。
金融教育やキャリア教育の重要性が高まる近年、若年層を含め金融・経済知識の強化が社会的課題となっている。新学習指導要領でも小中高校で金融経済やキャリア教育が拡充されており、そうした教育現場や初学者に向けて、楽しく資産形成や投資への関心を促すツールとして本アプリが開発された。
「Daiwa Lens β版」最大の特徴は、ユーザーがスマートフォンで撮影した写真をもとに、写っている物品と関連が深い企業やその株価情報をAIが解析し、手軽に投資や資産運用に関する情報を提供する点だ。これにより、金融や証券投資の知識がなくても、日常生活で目にした物品から興味ある企業を見つけられる。
本アプリの開発には、OpenAIの最新軽量モデル「GPT-4o mini」を採用。高度な画像解析技術を導入することで、ユーザーの写真から連想される企業情報を迅速に表示することを可能とした。また、株式取引でよく見る「ローソク足グラフ」は初心者には難解とされるが、直感的でシンプルなグラフデザインを導入し、より分かりやすいUI/UXを追求している。
主な機能としては、写真撮影による株価表示のほか、お気に入り登録や、他のユーザーの注目銘柄が分かるランキング機能も提供。企業情報はワンタップで詳細表示できるため、投資への関心が浅い利用者でも興味を持ちやすい設計となっている。
今後、大和証券グループは同アプリを活用した金融教育プログラムの開発も進めていく構えだ。従来から実施している出張授業やセミナーでの活用を想定し、子どもから大人まで金融リテラシー向上に役立てる計画。利用者の意見を反映しながら、機能の拡充や教育プログラムの深化を図っていく方針である。
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