
キャピタル・アセット・プランニング、静岡銀行向け総資産営業ツール「S-Bridge」を提供開始
キャピタル・アセット・プランニングは4月21日、静岡銀行に対し総資産営業ツール「S-Bridge」の提供を開始したと発表した。同ツールは、ゴールベースプランニング手法を活用した営業支援を目的としており、従来以上に顧客本位で長期的な資産提案を可能とする。静岡銀行独自のニーズに合わせてカスタマイズしたシステムとして導入された。
S-Bridge開発の背景には、顧客のライフプランや資産構成を考慮した総合的な資産提案の強化と、グループ一体の総資産営業体制の構築という目的がある。これまでは商品の紹介にとどまっていた提案プロセスが、顧客のゴールや現状資産(資産種類、通貨、投資対象国・地域、リスク・リターンなど)の把握、最適な資産分散の検討まで可能になった。
また、S-Bridgeは法令で求められる「顧客本位の営業運営に関する原則」への対応も強化。「お客さまにふさわしいサービスの提供」や「わかりやすい情報提供」を実現すべく、資産・ライフプランの可視化や最適なポートフォリオ提案、目標資金の算出、リスクシナリオのシミュレーション機能など幅広い支援ができるという。
主な機能の一つである「ゴールベースプランニング」では、顧客が実現したいゴール(教育費、住宅購入、リタイアメントなど)を聞き出したうえで必要資金を設定し、達成のための投資戦略を立案する。万一の事態発生時には必要保障額も算出可能で、総合的なリスク管理にも対応している。
さらに、静岡銀行で実施する「資産運用アンケート」を組み込み、投資適合性の確認を営業プロセスに自然に組み入れた。この仕組みにより、カウンセリングから事務手続きまで一気通貫で行うことが可能となる。加えて、銀行の営業支援システム「S-CRM」とも連携し、顧客情報や保有資産データが自動でS-Bridgeに反映されるため、ヒアリングや入力業務の大幅な効率化と、人的ミスの削減も実現した。
同社は、今回のS-Bridge提供を通じて、静岡銀行の総資産営業体制強化や顧客本位の業務運営高度化に貢献していく方針。今後も金融機関各社との連携を深め、DX推進による業務改革と顧客価値の向上を目指すという。
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