
PayPayが新たな支払い方法「PayPay銀行残高」を導入
PayPayとPayPay銀行は2025年4月15日、キャッシュレス決済サービス「PayPay」において、PayPay銀行口座の普通預金残高から直接支払いができる新機能「PayPay銀行残高」を発表した。これにより、PayPay銀行アプリから「PayPay」の決済画面を起動し、そのまま買い物代金を預金残高から即座に引き落とすことができるようになる。
この新サービスは、PayPay銀行アプリに新設された「PayPay」支払いアイコンから利用可能となっている。ユーザーは、店舗側にコードを提示する方法と、店舗設置のQRコードを読み取る方法のいずれにも対応している。事前のチャージは不要であり、口座残高から直接決済されるため、チャージの手間が省けるのが特徴だ。ただし、「PayPayステップ」のカウントや特典付与は対象外とされている。
背景には、キャッシュレス決済市場の拡大とユーザー利便性向上への対応がある。これまでは、PayPay残高へのチャージが必要であったが、直接口座から引き落とせる仕組みを導入することで、ユーザーの利用ハードルを下げる狙いがある。また、PayPay銀行は特定の条件を満たすと年0.4%(税引後 年0.31%)の特別金利を適用しており、普段使わない資金を預金しつつ、必要なときだけ直接支払う利用スタイルを提案している。これは他のネット銀行やメガバンクとの差別化を図る戦略の一環と考えられる。
さらに、決済後の取引履歴は、PayPayアプリとPayPay銀行アプリの両方で確認が可能である。加盟店名や利用日時、利用金額などが確認できるため、使いすぎを防止しながら安心してキャッシュレス決済を利用することができる。利用には、PayPayでの本人確認(eKYC)とPayPay銀行の円普通預金口座が必要となる。
PayPayとPayPay銀行は今後も連携を強化し、サービスやアプリのアップデートを通じて、ユーザーにとって利便性の高いキャッシュレス決済環境の提供を目指すとしている。
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