
OAG信託、BIPROGYの「TrustPORT」を導入で業務効率化へ
ポイント
OAG信託は、BIPROGYが開発した総合信託業務管理システム「TrustPORT」を導入した。これにより、信託会計や個人信託業務の効率化と負担軽減を図る。 BIPROGYは2025年4月11日、OAG信託に総合信託業務管理システム「TrustPORT」を提供開始したことを発表した。このシステム導入により、OAG信託は信託会計業務および個人信託業務の効率化を図る。BIPROGYは1970年代から信託業務システムを提供してきた実績を持つ。
OAG信託が「TrustPORT」の採用を決めた主な理由は、事務処理時間の短縮、信託事務の負担軽減、そしてオペレーショナルリスクの軽減である。「TrustPORT」は、汎用的な信託会計管理機能に加え、遺言代用信託などに対応する個人信託システムの機能も備えている。また、信託契約ごとの会計管理や報告書作成、税務帳票作成機能により、効率的な受託財産管理を支援する。SaaS形式での提供のため、短期間での導入と比較的低いコストでの利用、維持管理コストの抑制が実現できるとしている。
信託市場は近年成長傾向にあり、信託財産総額は1,500兆円を超える規模になっている。これに伴い、信託事業に新規参入する企業も増加しており、「TrustPORT」のような信託業務システムの需要が高まっているという。BIPROGYは、これまでの豊富な経験とノウハウを活かし、信託事業への参入検討支援からシステム提供まで、総合的なサービスを提供している。
「TrustPORT」は、「個人信託システム」の他に「金銭債権信託システム」や「不動産信託システム」も用意されている。これにより、信託業務の拡大時にも迅速な対応が可能となるとしている。BIPROGYは、今後も相続や事業承継といった社会的な課題解決に貢献する信託スキームに対し、DXを推進し、顧客の信託業務を支援していく方針だ。
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