
三菱UFJ銀行、SalesforceのFSCを新CRMシステムとして導入
三菱UFJ銀行は、SalesforceのFinancial Services Cloud(FSC)を新たなCRMシステムとして導入することを発表した。このシステムは、各拠点の営業担当者約2万6,000名が利用し、顧客データの一元化を通じて営業力と顧客体験の向上を目指す。
新CRMシステムの主な目的は、顧客データの統合により、営業担当者が顧客に対してより良い体験を提供することにある。従来のオンプレミスシステムからクラウドベースのFSCへの移行により、システムの柔軟性と拡張性が向上し、迅速な機能アップデートが可能となるという。
このシステムの特徴として、まず顧客データの一元化が挙げられる。銀行内外の情報を統合し、顧客の全体像を一つの画面で把握できるようになる。これにより、営業担当者は顧客をより深く理解し、適切な提案を行うことが可能となる。
また、提案の幅を広げ、準備作業の負担を軽減することも期待されている。営業担当者が個々の経験や好みに依存せず、顧客のニーズや課題に合わせた多様な提案を行えるようサポートする。AIを活用したレコメンド機能により、顧客に最適な提案書を自動的に作成し、営業担当者に提供する。これにより、提案の精度とスピードが向上する。
さらに、特に若手営業担当者が顧客と接点を持った際のサポートを強化し、迅速な対応を可能にする。これにより営業活動の効率化と成果の向上を図り、顧客に迅速に価値を届けることができる。
三菱UFJ銀行は、2025年4月の本リリースを経て、さらなるシステムの改善と機能追加を進めていく予定だ。AIを活用したオーダーメイドの提案の精度を高め、顧客に対する価値提供をより迅速に実施できる体制を構築する。また、ビジネスモデルも含めたアジャイルな体制を整え、環境の変化や技術の進歩に柔軟に対応していくことを目指している。
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