
NEC、信用金庫向けAPIサービスを提供開始
ポイント
NECは、信用金庫向けに勘定系システムと連携を支援する「NEC APIサービス for しんきん」の提供を開始した。信用金庫のシステム開発コストや運用負荷を軽減し、迅速なシステム連携を実現することを目的としている。2025年度末までに20以上の信用金庫への導入を目指す。 NECは、信用金庫向けに「NEC APIサービス for しんきん」の提供を開始した。しんきん共同センターが運営する勘定系システムの内部APIと信用金庫の独自システムを容易に連携させるためのプラットフォームだ。
同サービスは、CSVデータや固定長ファイルの形式に対応し、取引ログの一元管理機能も備えている。これにより、信用金庫はシステム開発のコストを削減しつつ、迅速に勘定系システムとの接続を実現できる。また、制度変更が発生した際には、必要な改修をNECが対応するため、運用負荷も軽減される。
昨年9月には福岡ひびき信用金庫で先行稼働を開始し、効果が確認された。今回の正式提供により、全国の信用金庫への展開を進める方針だ。NECは2025年度末までに20以上の信用金庫での導入を目指し、将来的には市場シェアの7割を目標としている。
さらに、NECの業務ソリューションとの連携も視野に入れており、他社の業務ソリューションとの連携も可能にする計画だ。これにより、信用金庫はさらなる業務効率化やサービス向上を図ることができる。
NECは今後も、金融機関向けのモダナイゼーション支援を推進し、クラウドやAIなどの最新技術を活用して信用金庫のDXを加速させる考えだ。
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