
特殊詐欺とフィッシング詐欺の最新動向、警察なりすましが急増
ポイント
トビラシステムズは、2025年2月の特殊詐欺とフィッシング詐欺に関する調査レポートを発表した。警察を名乗る詐欺電話や、国税庁を装ったSMSの増加が確認されている。また、法人口座を狙った新たなフィッシング詐欺も報告された。同社は、迷惑電話対策や警戒の必要性を呼びかけている。 トビラシステムズは、2025年2月の特殊詐欺およびフィッシング詐欺に関する最新レポートを公表した。調査によると、迷惑電話番号の約7割が国際電話で、特に警察官を名乗るオレオレ詐欺が増加しているという。さらに、法人を狙ったフィッシング詐欺も急増していることが明らかになった。
同社の調査では、アメリカやカナダを発信元とする国際電話や、国際フリーフォン、国際ネットワークを利用した詐欺が目立っている。特に「+1」や「+800」「+883」といった番号を使い、警察や総務省、通信事業者などを装う手口が報告された。末尾が「0110」の番号からの着信も多発しており、警察を名乗る詐欺の可能性が高いとされている。
また、確定申告シーズンを狙った「国税庁」を装うSMSも増加。個人情報を詐取する目的で、偽のリンクを送りつけるフィッシング詐欺が多発している。さらに、法人をターゲットにしたフィッシング詐欺も目立っており、法人口座情報や重要書類を狙った攻撃が増えているという。
同社は、電話やSMSで金銭やキャッシュカードに関する要求があった場合、詐欺の可能性を疑うよう呼びかけている。また、不審な電話があった際には速やかに通話を終了し、家族や警察に相談することが推奨されている。
トビラシステムズは今後も詐欺の動向を監視し、最新情報を提供していく方針だ。迷惑電話対策サービスの利用や、警察相談専用電話(#9110)への相談など、被害を未然に防ぐための対策が重要とされている。
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