
みずほ銀行とクニエ、サプライチェーンリスク管理で損保ジャパンらと連携強化
みずほ銀行とクニエは3月24日、サプライチェーン途絶リスクマネジメント支援の第2弾として、損保ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントとの連携を開始したと発表した。これにより、各種リスクの定量評価を追加し、より実効性の高い対策立案・実行を支援する体制を整備する。
近年、自然災害や地政学的リスクを背景に、サプライチェーンの途絶リスクが高まっている。この状況を受け、みずほ銀行とクニエは2024年11月、調達・生産・物流だけでなく、資金管理や決済の観点も含めた包括的なサプライチェーンマネジメント(SCM)支援体制を構築していた。
しかし、サプライチェーン途絶リスクは広範かつ複雑であり、さらなる専門知見が必要と判断。今回、損保ジャパンとSOMPOリスクマネジメントを加えた4社連携により、企業への支援体制を強化することとなった。
具体的には、SOMPOリスクマネジメントのリスクスコアリングを用いた定量評価により、多数の拠点やサプライヤーの中からリスクの高い箇所を特定する。さらに、これらの拠点やサプライヤーと自社製品を結びつけ、最終製品ごとのリスクの度合いを把握することが可能となる。こうして洗い出されたリスクに対して、クニエがコンサルティングを行い、迅速かつ実効性の高い対策立案を支援する。
各社の役割は以下の通りである。みずほ銀行は、サプライチェーンに関わる資金管理、決済、貿易金融などの知見と関連情報を提供する。クニエは、自然災害やパンデミック、サイバー攻撃、地政学リスクなどによるサプライチェーンの途絶影響の分析や対応策検討を支援する。損保ジャパンは、損害保険事業を通じて培った知見を活かし、サプライチェーン途絶リスクに関する企業のリスクマネジメントについての知見と関連情報を提供する。SOMPOリスクマネジメントは、サプライチェーンを取り巻く多種多様なリスクを定量的に評価し、可視化するリスクスコアリング機能を提供する。
今後、4社は他分野の専門性との融合も視野に入れ、サプライチェーン途絶リスクに直面する企業への支援をさらに進めていくとしている。
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