
大和証券と三井住友トラストが資産運用業務で提携へ
ポイント
大和証券グループと三井住友トラストグループは、資産運用・資産管理分野での業務提携を発表した。データ共有基盤の構築をはじめ、業界全体の効率化とデジタル化を推進する。 大和証券グループと三井住友トラストグループは、資産運用・資産管理領域における業務提携を締結した。この提携は、政府が推進する「資産運用立国実現プラン」の一環として、両グループの強みを融合し、資産運用業界の効率化を図ることを目的としている。
大和証券グループは運用会社向けに計理業務を含むミドル・バックオフィス業務の広範囲なITソリューションを提供している。一方、三井住友トラストグループは信託受託を含む多様な資産管理ソリューションを提供している。また、BPOサービスを通じて、運用会社が運用戦略に資源を集中できる環境を提供する。
今回の提携においては、まず運用会社と信託銀行間の情報・データ連携を円滑化する「データ共有基盤」を構築する。この基盤を利用し、運用会社へのITソリューションを提供し、資産運用業界全体のシステムコスト削減や業務効率化を進める。また、一者計算スキームの確立を目指し、業務の効率化とともにプロダクトガバナンスを通じた顧客の資産価値最大化を図るとしている。
さらに、大和証券グループは運用会社へのITソリューションを提供することで、販売会社と運用会社間の情報連携を深め、資産管理のデジタル化を推進する。三井住友トラストグループもこのデータ基盤を活用したBPOサービスや一者計算に対応するスキーム提供により、業界全体の業務効率化を後押しする計画だ。
今後、両グループは人材交流を深め、資産運用・管理業界全体のデジタル化を推進するとしている。
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