
福井銀行とサステナブル・ラボ、非財務データで中小企業支援
サステナブル・ラボ株式会社は2月17日、非財務データの集計・管理・分析プラットフォーム「TERRAST for Enterprise」を活用し、株式会社福井銀行と事業提携を開始したと発表した。これにより、中堅・中小企業のサステナビリティ経営を支援し、持続可能な成長を促進することを目指す。
近年、気候変動や社会的課題への対応が企業経営において重要視されている。しかし、中堅・中小企業にとっては、情報やリソースの不足からサステナビリティ経営への参入が難しい状況が続いている。サステナブル・ラボと福井銀行は、この課題を解決するために連携し、同銀行の金融サービスと「TERRAST for Enterprise」のデータ分析基盤を組み合わせたサステナブルファイナンスの提供を推進する。
具体的には、サステナブル・ラボの「TERRAST for Enterprise」を活用して、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組み状況を可視化・定量化する。これにより、企業の非財務情報をスコアリングし、その結果や分析データに基づいて、福井銀行が金利優遇を提供する融資商品を展開する。この仕組みにより、企業のESG経営の進捗や気候変動・人的資本への対応状況をデータとして明確化し、金融機関と企業の新たなビジネス機会を創出する。
サステナブル・ラボは、非財務データの集計・分析支援ツール「TERRAST for Enterprise」を提供しており、ESG関連情報を約40項目入力するだけで診断結果を自動生成する機能を備えている。また、ESGスコアレポートにより、定量的な現状把握や目標管理が可能となる。さらに、サステナビリティデータ標準化機構(SDSC)のガイドラインに準拠しており、グローバルな開示対応や金融機関のポートフォリオ管理にも対応している。
今後、サステナブル・ラボと福井銀行は、地域企業のサステナビリティ経営の推進を支援し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを拡大していく予定だ。
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