
みずほ信託銀行とミンカブ、生成AIで運用報告書のPoC開始
ポイント
みずほ信託銀行とミンカブソリューションサービシーズは、生成AI技術を活用した次世代運用報告書の概念実証(PoC)を開始した。ミンカブの「Robot Report AI」を用いて、市況コメントの自動生成やファクトチェック機能の導入を目指す。 みずほ信託銀行とミンカブソリューションサービシーズは、生成AI技術を活用した次世代運用報告書の概念実証(PoC)を開始した。ミンカブの「Robot Report AI」を用いて、市況コメントの自動生成やファクトチェック機能の導入を目指す。
「Robot Report AI」は、金融市場の動向に応じた市況コメントを迅速に生成するシステムである。日次・週次・月次、さらには任意の期間での市況コメントを自動生成でき、市場の急変時には即時レポートが可能だ。これにより、レポート作成の意思決定をサポートし、迅速かつ正確なレポート作成が期待される。
本PoCでは、みずほ信託銀行の運用業務に関する専門知識とプロセスを活用し、より精度が高く、利用者にとって実用的な次世代運用報告書の実現を目指す。また、ミンカブが運営する国内最大級の株式情報メディア「Kabutan(株探)」のニュースデータを活用し、生成AIの出力に確固たる根拠を付加する。これにより、信頼性と精度を重視したコメント生成が可能となる。
今回のPoCで得られた知見を基に、「Robot Report AI」のさらなる機能強化が図られる予定だ。具体的には、運用報告書だけでなく、目論見書や投資家向け説明資料など、幅広いドキュメントへの対応が検討されている。さらに、生成AIと自然言語処理技術を活用し、より高度な分析や予測を可能にする機能の開発も進められる。海外市場への展開も視野に入れ、多言語対応や海外の金融データとの連携強化も計画されている。
「Robot Report AI」は、資産運用業界の新たなスタンダードを築き、より効率的かつ精確なレポート作成を実現するツールとして、さらなる成長を目指すとしている。
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