キンドリルジャパン、最新IBMメインフレーム活用のクラウド「zCloud」提供開始
finbridge_adminキンドリルは、東京近郊に新設するデータセンターで、最新のIBMメインフレーム「IBM Z」を活用したクラウドサービス「zCloud」を2025年中に提供開始すると発表した。これにより、企業はビジネス状況に応じて柔軟にメインフレーム・プラットフォーム環境を構築できるようになる。
「zCloud」は、AIを活用したリアルタイム解析により、企業データからビジネス上の洞察を引き出し、新製品やサービスの開発、イノベーションの推進を支援する。キンドリルジャパンのジョナサン・イングラム社長は、「豊富な運用経験と専任のコンサルティングチームにより、企業の多様なニーズに応え、柔軟なプラットフォーム構築を支援する」と述べている。
主な特徴として、ITシステム運用の自動化を目指したクラウドベースのオープンな統合プラットフォーム「Kyndryl Bridge」により、AIや運用データ、専門知識を統合し、可観測性と自動化を推進する。また、東日本と西日本に配置した先進的なデータセンターでレジリエンスとセキュリティを確保し、大規模なサービス処理能力（150,000 MIPS以上）を提供する。さらに、豊富な知見を持つメインフレーム技術者がプラットフォーム構築を支援し、ネットワークハブを通じた高速接続でハイブリッドクラウド環境をシームレスに提供する。
IBMメインフレームは、ミッションクリティカルなワークロードのための高水準なプラットフォームであり、最新の「IBM z16」は高可用性、安定性、堅牢性、大量並列処理に加え、オンチップAIアクセラレーターや耐量子暗号システムを搭載している。これにより、企業のビジネス変革を長期的に支援する先進テクノロジーを提供している。
キンドリルの「zCloud」サービスを通じて、企業はIBMメインフレームを核としたシステムと既存のクラウドや他のシステムを組み合わせたハイブリッドな環境を構築し、IT環境のモダナイゼーションを推進できる。さらに、ミッションクリティカルな業務へのセキュアなAI適用により、ビジネスの高度化が可能となる。
キンドリルは、システム変革や継続的な安定運用を実現する企業として、IBMメインフレームを活用し、日本の社会システムの改善に貢献していくとしている。
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