
テクノロジーレスポンスが変わる:KPMGの最新レポート
ポイント
KPMGコンサルティングは、「KPMGグローバルテクノロジーレポート2024」(日本語版)を発表した。このレポートは急速に進化するテクノロジーの中でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の現状と成功事例をまとめ、DXの鍵となる要因や高いパフォーマンスを示す組織の取り組みを明らかにしている。 KPMGコンサルティングは、「KPMGグローバルテクノロジーレポート2024」(日本語版)を発表した。これは世界26ヵ国から2450人以上のテクノロジー上級管理職を対象に行われた調査に基づき、デジタルトランスフォーメーション(DX)の成功事例や課題を詳細に分析したものである。
調査結果によると、多くの組織が、テクノロジー導入においてFOMO(取り残されることへの不安)にとらわれず、バランスを重視した投資判断を行うようになっている。特にサードパーティからの助言が投資の理由として重視されており、平均87%の組織がテクノロジーを活用して利益増大を報告している。
一方で、デジタルトランスフォーメーションの成功を阻む大きな障害として、技術的負債が挙げられる。技術的負債とは時間と共に増大するコストと複雑さの問題であり、これを早期に解消するための投資が必要とされる。多くの組織が、これを見過ごしがちである点が課題となっている。
データセキュリティとガバナンスも重要なポイントで、多くの組織がこれを重点領域としている。セキュリティの向上により、より強固なデータ活用の基盤構築が可能とされている。AIの導入も進んでおり、74%の組織がAIで利益を生み出している一方、AIの大規模導入は未だ少数の組織にとどまっている。
高いパフォーマンスを実現する組織では、リスク管理と技術投資のバランスをとるアプローチが見られる。外部パートナーシップの活用によるエビデンスに基づいた決定や持続的な価値評価の実践も進んでいる。
KPMGコンサルティングは今回のレポートを通じて、さらなるデジタル戦略の最適化を支援していく方針だ。
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