七十七銀行、住宅ローン審査でAI導入 5割自動承認へ
ポイント
三菱総合研究所は、1月27日から七十七銀行の住宅ローン審査業務にAIを導入する。審査案件の約50%が自動承認され、顧客満足度の向上が期待されるという。 三菱総合研究所は、1月27日から七十七銀行の住宅ローン審査業務にAIを導入することを発表した。このAIによる「審査AIサービス」により、住宅ローンの約50%が自動で承認される見通しだ。
「審査AIサービス」は、従来人間が行っていた融資の可否判断をAIが自動化するものだ。このAIは必要な情報をもとに、個々の金融機関のポリシーを再現し、安定した審査を実現するという。
七十七銀行は2023年1月から準備を開始し、10月からシステム開発とテストを行ってきた。AIの精度やシステムの安定性は高く、稼働率100%と平均応答時間1秒以内を達成している。
今回の自動承認により、審査スピードが向上し、顧客の離脱防止が見込まれる。また、効率化により審査の迅速化と実行率の向上を狙う。AIモデルはリスク管理にも寄与し、デフォルト率を抑制する効果を持つとしている。
システムはAPIでローン審査システムと連携し、導入コストを抑えている。各金融機関に合わせて独立したシステムを構築することで、メンテナンスが容易で保守性も高いという。
三菱総合研究所は、今後もAIモデルの性能向上やユーザビリティの改善を進め、審査業務のDXをさらに促進し、市場での競争力強化を目指す方針だ。
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