明治安田生命、AI活用で査定を迅速化する新リスク予測モデルを導入
ポイント
明治安田生命は、AIを活用した新たなリスク予測モデルを生命保険の引受査定に導入することで、より正確かつ迅速な査定を実現する。循環器病対策に特化した保険商品に適用され、顧客サービスや業務効率の向上を図る。 明治安田生命は、生命保険の引受査定に新たなリスク予測モデルを導入し、AI技術を活用して査定プロセスを改善する。発表されたこの新システムには「健活未来予測モデル」が用いられ、従来の医学的査定と比べてより正確で迅速な判断が可能になるという。このモデルは、2025年1月6日に発売された「循環器病 対策Pro」と呼ばれる保険商品に適用される。
「健活未来予測モデル」はAIの機械学習技術を基盤としており、匿名化された医療ビッグデータを活用することで高精度のリスク予測が可能である。具体的には、健康診断情報や病歴などのデータを基に契約者ごとのリスクを予測し、引受査定の判断材料として用いる。これにより、より詳細で正確な査定ができ、多くの契約者に適切な保障とサービスを提供できる。
新システムの導入は、「MY Mutual Way II期」と呼ばれる3年間プログラムの一環であり、保障の提供やアフターフォローに加え、ヘルスケアの充実や地域活性化に寄与する。明治安田生命はこれを通じて顧客サービスの強化を図り、保険業界においての競争力を高めるための戦略的な手段と位置づけている。
このモデルは、特に50歳以上の契約者を対象としており、循環器病の進行を予防するためのサポートを提供する。高精度な予測を通じ、契約者それぞれの健康状態に応じた最適なサービスを提供することが可能となる。
今後、明治安田生命はAIを活用した予測モデルの効果をさらに拡充し、生命保険を超えた新たなサービスの実現を目指す方針だ。
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