JCB、AI活用で店頭加盟店審査を最短4時間に短縮へ
ポイント
JCBはAIを活用した加盟店審査・登録システムを拡大し、店頭加盟店も最短4時間で審査・登録できるようにした。審査期間の短縮と精度向上を実現し、多様なニーズに対応可能な柔軟なシステムを構築したという。 JCBはAIを活用した加盟店の審査・登録システムの対象を拡大し、これまでEC加盟店のみを対象としていたが、新たに店頭加盟店もこのシステムを利用可能にすることを発表した。このシステムにより、加盟店審査・登録のプロセスが従来の2~3営業日から最短4時間にまで短縮されるという。
JCBは2023年6月に初めてこのAIシステムをリリースし、キャッシュレス決済市場の拡大に伴い、EC決済代行サービス事業者を対象に提供を開始していた。さらに多くのニーズに応えるべく、店頭決済代行サービス業者への対応拡大を進めてきた。AIが過去のデータを学習し、外部情報と組み合わせて審査の精度を持続的に向上させることで、効率化と信頼性を両立するとしている。
このシステムでは、決済代行サービス事業者が加盟店情報をアップロードし、その後の不備チェックから審査、マスタ登録までの一連の作業を自動化。AIが定められたロジック内で自動的に判断し、約90%の審査を自動化することで、迅速な対応が可能となる。クラウド基盤に基づいて開発されているため、サービスの柔軟な拡充も可能で、決済代行サービス業者とJCBのシステム間でのデータ連携機能も進められている。
今回の拡大により、JCBは決済代行サービス事業者を通じて、より多くの加盟店との取引を迅速に進めることができる体制を整備。これにより業界内での信頼性を維持しつつ、業務効率化と顧客満足度の向上を目指している。
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