第一生命グループの出向者が情報漏えい、顧客2,554名に影響
ポイント
第一生命ホールディングスは、グループ会社の第一生命保険から肥後銀行に出向していた社員による情報漏えいを発表した。影響を受けた顧客は2,554名にのぼり、今後の再発防止策の策定を進めるとしている。 第一生命ホールディングスは2025年1月16日、第一生命保険から肥後銀行に出向していた社員が、顧客情報を漏えいしていた事実を発表した。漏えいの対象は、肥後銀行の顧客2,554名分の保険契約情報だ。
出向者が肥後銀行で保険商品の販売推進を担当している際に、販売活動を効率化するために不正に情報を第一生命側に提供したことによるもので、2023年3月から2024年7月の約1年半に及んでいた。
第一生命HDによれば、漏えいした情報が現在のところ営業目的で二次使用された事実は確認されていないが、顧客の承諾を得ない漏えいを重く受け止め、謝罪するとともに再発防止策を徹底する意向を示した。
漏えいした情報には、顧客番号、契約者名(姓のみ)、保険会社名、保険商品名、保険料が含まれるが、フルネーム、電話番号、住所、e-mailアドレス、口座情報、病歴などの重要な個人情報は含まれていない。
今回の事案に際し、第一生命ホールディングスは顧客専用のお問い合わせ窓口を設置し、2025年1月16日から2月28日まで午前9時から午後5時まで顧客からの問い合わせに対応している。
第一生命HDは今回の事件を教訓とし、グループ全体での情報管理体制の強化に取り組む姿勢を示している。
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