ソニー、ブロックチェーンを中心としたWeb3ソリューションの提供を開始
ソニーグループは2025年1月14日、ブロックチェーンを中心に据えた包括的なWeb3ソリューションを提供すると発表した。クリエイターとファンが享受できる新たな価値や感動体験を導入することを目指しており、Web3の可能性を拡大するものであるとしている。
今回の発表の中心には、ソニー傘下のブロックチェーン関連会社3社が携わるプロジェクトがあり、主に三つの新たな取り組みを進めている。
まず、パブリックブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」の一般公開だ。これは、クリエイターと開発者がその潜在能力を最大限に引き出すための基盤となるとしている。
そして、暗号資産取引サービス「S.BLOX」のリニューアルが行われ、UIの改善やモバイルアプリの開発が予定されている。最後に、NFTを利用したFan Marketing Platformのリリースが続く。これは企業がファンとの新しい顧客接点を築くための強力なツールなることを目指している。
ソニーはこのプロジェクトを通じ、ブロックチェーンを用いた非中央集権的なデジタル経済圏の構築を目指している。Web3におけるコンテンツのインタラクティブ性を高めることで、クリエイターとファンの接点を大幅に強化することを狙っている。
さらに、ソニーはそのエンタテインメント関連の企業を活用し、新技術を実証実験する計画を持っている。例えば、ソニーピクチャーズは、Prime Videoで対象作品を購入した顧客に特別なデジタルコンテンツを提供するキャンペーンを予定しており、Sony Music Entertainment Franceは特定のコミュニティメンバーに限定NFTを配布する実験を行う予定だ。これらの施策はクリエイターとファンの間に新たなエンゲージメントを生むことを目的としている。