アライズ、決算書データ化ソリューション「AIRead Premium」を販売開始
ポイント
アライズイノベーションは、金融機関向けの決算書データ化ソリューション「AIRead Premium」を2025年1月下旬に提供開始する。AI-OCR技術を活用し、精度の高いデータ化を実現したという。既存システムとのスムーズな連携も可能で、融資審査業務の効率と信頼性の向上を目指す。 アライズイノベーションは、金融機関向けの新ソリューション「AIRead Premium」を2025年1月下旬に発売すると発表した。この製品は、AI-OCR技術「AIRead」を活用し、金融機関が頻繁に扱う決算書を効率的にデータ化するためのパッケージソリューションである。
このソリューションの特徴は、事前に決算書の分類や読み取り位置を指定する必要がなく、AIが書類を自動で判別し正確にデータを抽出できる点にある。さらに、金融機関コードや企業コードの紐付け機能、勘定科目の補正や金額の検算機能など、データ化作業に不可欠な機能も備わっている。
金融機関ではこれまで、中小企業から受領する多様な形式の決算書を手作業でデータ化しており、これが大きな負担となっていた。アライズは「AIRead」を利用し、これらの作業を自動化して金融機関の効率を向上させることを目指してきた。2024年10月には、商工組合中央金庫にこの技術を導入している。
「AIRead Premium」は、単なる業務効率を超え、金融機関が既存の財務分析、融資支援、自己査定システムともスムーズに連携できるという。これにより、融資審査を迅速に進め、企業の信用リスク管理を高度化することが期待されている。
価格は、銀行向けが初期費用975万円、年間費用195万円から。信用金庫向けは、初期費用575万円、年間費用115万円からと設定されている。アライズは今後3年間で50件の導入を目標としている。
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