JCBフィッシングサイト、11月に急増-被害報告が3倍以上に
ポイント
BBソフトサービスの「インターネット詐欺リポート」によると、2024年11月にJCBのフィッシングサイトが急増し、報告数が前月の3倍以上となった。PayPayも詐欺サイトランキングに初めてランクインし、注意が求められる。 BBソフトサービスは、「インターネット詐欺リポート」において、2024年11月度にJCBのフィッシングサイトが大幅に増加したと報告した。前月に比べ、3倍以上の増加を示しており、利用者には特に注意が必要である。詐欺の手口は、「ご利用履歴に不正が検出されたためアカウントを停止しました」といった内容のメールを送り、受信者のログイン情報を不正に取得するというものだ。
また、今年初めてPayPayのフィッシングサイトも10位にランクインした。こちらも同様に3倍近く増加しており、金銭付与を装ってログイン情報を搾取する手法が用いられている。これらの動向は、インターネットユーザーにとって新たな脅威となっている。
地方銀行に関してもフィッシングサイトが増加傾向にあり、横浜銀行、四国銀行、広島銀行といった地方銀行が狙われている。大手銀行に限らずターゲットの幅が広がっている。
報告されたフィッシングサイトの構成比を見ると、JCBの増加によりクレジットカード関連のサイトが特に目立つ。その他にも、国税庁のe-taxサイトを装ったフィッシング詐欺が増えており、官公庁関連の構成比も上昇中で、注意が喚起されている。
フィッシング詐欺の被害を防ぐには、メールやSMSで送られてくるリンクをそのまま開かず、公式な手段で確認することが重要である。
さらに、複数のサービスで同一のログイン情報を使い回すことを避けたり、セキュリティソフトを導入することが犯罪被害を防ぐために重要だ。技術が進化する中、犯罪手法も複雑化しているため、常に新しい対策を講じる必要がある。
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