セブン銀行がATMによる外国籍者向け口座開設を開始
ポイント
セブン銀行が外国籍の顧客を対象にATMによる新たな口座開設サービスを開始する。日本国内での生活における利便性向上を目的に、外国籍者に向けた24時間365日対応の口座開設を実現するものだ。 セブン銀行は2024年12月23日より、外国籍の顧客を対象としたATMでの口座開設サービスを開始した。この試みは、近年増加する日本在住の外国籍者の需要に応えるべく、日本国内で口座開設の手間を省くことを目的としている。
過去数年、少子高齢化に伴う労働力不足に対応するため、政府は高度な専門知識を持つ外国籍者の受け入れを推進してきた。その結果、日本で働く外国籍者の数は2023年には200万人を超え、年々増加傾向にある。こうした背景から、外国籍者にとって、銀行口座の開設は職場での給与振込や住居の賃貸契約などに必須となっている。
しかし、外国籍者が日本国内の銀行で口座開設を行う際には、従来の窓口サービスでは、居住期間や就業状況の確認が必要とされるなど、日本国籍者とは異なる手続きが求められていた。この問題を解決するため、セブン銀行はこれまで日本国籍者を対象としていたATMでの口座開設を外国籍者にも提供することを決定した。
新たに提供されるサービスでは、プラスコネクトATM窓口を利用し、在留カードや特別永住者証明書に記載されたIC情報を活用することで、入力項目を削減。IC情報の読み取りにより、偽造防止のセキュリティ対策も強化されている。これにより外国籍者も24時間365日、近隣のセブン銀行ATMでスムーズに口座開設を行うことが可能となる。
さらに、口座開設後も顧客サポート環境が充実している。セブン銀行のATMおよびコンタクトセンターでは9言語に対応し、ユーザーの疑問やサービス利用についても手厚いサポートを提供している。加えて、アプリを通じて海外送金も可能で、外国籍者にとってより安心してサービスを利用する環境が整えられている。
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