カブアンド、3年以内に上場できなかった場合に未公開株を買取り
ポイント
カブ&ピースが提供する「カブアンド」サービスの利用者に、未公開株の買取保証を約束する。3年以内の上場を目指し、上場未達成時には未公開株を一定の条件で買い取る。本施策は、より多くの国民が株主として経済に関わることを目的とし、株投資の裾野を広げる一助となるとしている。 カブ&ピースは、2027年12月31日までに上場が達成できなかった場合、カブアンドサービスの利用者が受け取る未公開株を買い取ることを発表した。この買取保証は、サービスに対する不安を軽減し、より多くの人々が「国民総株主」の一員として経済に参加できる環境を整えることを目的としている。
カブアンドは、利用者がカブ&ピース社の未公開株を受け取れる日本初のサービスであり、電気やガス、モバイル通信などの生活サービスの利用に応じた株引換券が付与される仕組みだ。これにより、普段の生活費が投資に直結し、資産形成を支援する新たな金融体験を提供するという。
今回の買取保証は、具体的には第1期募集分のカブアンド種類株式が対象となる。買取条件は、2027年12月31日までにカブ&ピースが上場を果たせなかった場合に発動され、買取価格は第三者算定機関が評価した株式の価値か払込金額の1.2倍のいずれか低い方が適用される。ただし、買取には申込が必要で、定められた買取上限金額も設けられており、出資額を下回る可能性もあるという。
この取り組みは、サービスへの信頼性を高め、利用者を長期的なパートナーとして迎え入れる狙いからだ。カブアンドの試みは、ポイント制度に依存せず、株主という形で生活者を取り込む手法だ。これにより、資本が特定の資本家に集中しがちな現状を変え、資本の分散化が進むことで格差解消に寄与するとしている。
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