MSプラスワン少額短期保険が保険金支払いを迅速化するためのDXツールを導入
三井住友海上火災保険の完全子会社であるMSプラスワン少額短期保険がAI insideおよびリードインクスと共同で、保険金支払いの迅速化を目指すDXツールを開発したと発表した。
第一弾商品である「返品送料保険」では、この新ツールの導入により、保険金請求の手続き開始から保険金受け取りまでの時間を大幅に短縮することが可能となり、これまでにない顧客体験価値を提供する。
新ツールの導入による査定業務自動化は、AIを活用したOCRツールを提供するAI insideと、保険金支払い判定ロジックを提供するリードインクスの技術を活用し、「査定業務の自動化」を実現する。これにより、顧客が行う書類の記載や送付手続き、保険会社が人手で行う査定業務を省力化・デジタル化し、保険金請求の手続き開始から顧客指定口座への着金までに要する時間を約5分に短縮することが可能だという。
AI insideは、「DX Suite」および「AnyData」を提供。これらは業界最高水準のAI-OCR(光学文字認識)サービスであり、手書きや印刷された文字を高精度でデジタルデータに変換する。特に、「AnyData」は業務プロセスに合わせてカスタマイズできるマルチモーダルAIによる物体検知(分類)を可能とし、配送会社によってレイアウトが異なる伝票でも、顧客情報を迅速かつ正確に読み取り、AIによるデジタルデータ化を実現する。
一方、リードインクスは「Nano」というSaaS型のデジタル保険システムを提供。保険商品の申し込みから契約変更、保険金請求、社内管理業務の全てを担うことができ、MSプラスワン少短の基幹システムに採用されている。その拡張性・柔軟性の高さを活かし、損害査定の業務プロセスにおいてAPI連携を通じてAI insideの「DX Suite」と連携し、保険金請求手続きの迅速化を実現した。