商工中金、運送業界向け採算管理サービス「ロジプッシュ」を2025年開始
ポイント
商工中金は運送業界の取引条件を適正化し、賃上げを後押しするために、運送事業者向けのクラウド型車両・採算管理サービス「ロジプッシュ」の提供を2025年1月より一部店舗で開始する。このサービスは車両情報や売上・経費情報を入力することで、車両毎の整備履歴や採算を簡単に管理できる。また、将来的にはサービス提供エリアの拡大や機能拡充を目指す。 商工中金は12月11日、運送業界の取引条件を適正化し、賃上げを後押しする目的で、2025年1月から一部店舗で運送事業者向けのクラウド型車両・採算管理サービス「ロジプッシュ」を提供すると発表した。
「ロジプッシュ」は、運送事業者が車両情報や売上・経費情報を入力することで、車両毎の整備履歴や採算を簡単に管理できるクラウドサービスだ。Eコマースの増加や配送方法の多様化など、市場環境の変化に対応するためのツールとして期待されている。
近年、運送業界はトラックドライバー不足や燃料費の高騰などの課題を抱えている。これらの環境変化に対応するためには、荷主との取引条件の適正化が必要であるが、その前提となる収支管理や個別採算性の把握に課題を抱える事業者も多い。商工中金は、「ロジプッシュ」を通じて車両毎の採算管理を実現し、さらには今後、荷主と取引条件の適正化に向けた交渉をするための資料作成にも対応するとしている。
商工中金は全国約1万社の運送事業者に対し、長年にわたって金融機能を発揮してきた。今回のサービス提供を通じて運送業界全体の持続可能な成長を後押しする意向だ。
試行サービスは2025年1月から千葉支店、深川支店、新木場営業所、名古屋支店、堺支店、福岡支店、久留米支店で開始し、将来的にはサービス提供エリアの拡大や機能拡充を目指す。
本サービスの利用可能企業は、上記各店舗で預金取引のある運送事業者で、利用料金は車両1台当たり月額1,100円(税込)となる。最大3ヶ月間の無償試用期間も設けられている。
ニュース・記事参照元