SBI証券、ネット証券業界初の投資信託デジタルレポート提供開始
ポイント
SBI証券は、2024年12月9日から投資信託デジタルレポート(HTML形式)の提供を順次開始する。これにより、複数運用会社・シリーズの投資信託を対象とする月次レポートがHTML形式で提供され、パソコン・スマートフォンを問わず快適に閲覧できるようになる。 SBI証券は、2024年12月9日より投資信託のデジタルレポート(HTML形式化)の提供を順次開始すると発表した。顧客が通常視覧するファンド詳細ページにおいて、複数の運用会社やシリーズの投資信託を対象とした月次レポートをデジタル化する試みは、主要ネット証券初。
デジタルレポートはHTML形式で、パソコンやスマートフォンから快適に閲覧できる。また、ファンドや委託会社によって異なるデザインの月次レポートを統一フォーマットで提供することにより、ファンド比較の利便性向上につながる。さらに、ファンドの目論見書や運用報告書等への円滑な遷移、最新データへのアクセス向上も期待されている。
SBI証券では、顧客に快適な取引環境を提供するため、今年7月に投資信託の新取引サイトをリリースし、サイトデザインの刷新とレスポンシブ化を進めた。デジタルレポートの提供にあたっては、野村総合研究所が開発したデジタルマーケティング支援サービス「NRI STREAM」を使用する。
金融庁が公表した「資産運用業高度化プログレスレポート2023」では、デジタル技術を活用した顧客情報提供の拡大として、HTML形式での情報提供が推奨されており、資産運用業界全体として効率性を重視した取り組みが推進されている。この業界全体の推進機運に資するものとして、SBI証券はデジタルレポートへの対応を進め、対象ファンドの拡充と目論見書等の投資信託関連書面のデジタル展開に取り組んでいく予定だ。