三菱UFJ銀行、ウェルスナビを完全子会社化へ
ポイント
三菱UFJ銀行は、ウェルスナビの普通株式及び新株予約権を公開買付けにより取得し、完全子会社化することを決定した。完全子会社化により、両社の経営資源・ノウハウ等をより緊密に相互補完・有効活用し、サービスの開発・提供を加速・高度化させることを目指す。また、三菱UFJ銀行の商品サービス力の強化やネット証券戦略の強化も図る。 三菱UFJ銀行は、2024年11月29日の経営会議で、ウェルスナビの普通株式および新株予約権を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
三菱UFJ銀行は現時点でウェルスナビ株式の約15.13%を保有し、持分法適用関連会社としている。今回の経営会議ではウェルスナビ株式および新株予約権の全てを取得し、ウェルスナビを完全子会社化することを目指すと決議した。
ウェルスナビの完全子会社化は三菱UFJ銀行の最重要戦略の一つである「一人別提案」の実現に向けたものだ。三菱UFJ銀行は2024年2月の資本業務提携契約締結以降、ウェルスナビとの協働を推進してきた。今回の取引により両社の経営資源・ノウハウをより緊密に相互補完・有効活用し、サービスの開発・提供を加速・高度化させることが目指されている。
また、顧客の年齢・家族構成・購買履歴などのデータを収集し、アルゴリズムを介して顧客一人ひとりのライフイベントに合わせた最適な資産運用アドバイスを提供する「MAP」の実現に向け、より一体となって検討を加速する予定だ。
ウェルスナビの完全子会社化により、経営手法とロボアド業界における突出した業界シェアを三菱UFJ銀行が最大限活用することで、リテール・デジタル事業戦略を深化・改善し、競争力を高めるとしている。