Money Forward Xと三井住友信託銀行、民事信託支援システムを共同開発
ポイント
マネーフォワードの事業部門「Money Forward X」は、三井住友信託銀行と共同で、民事信託サポートシステム『信託の蔵人(クラウド)』を開発した。信託財産の管理や報告書類の作成をIT技術でサポートするWEBポータルサービスで、12月2日から提供予定だ。このシステムは、現金や不動産、有価証券といった財産を可視化し、管理でき、日々の帳簿管理を容易に行える。 マネーフォワードの金融機関向け事業部門「Money Forward X」が三井住友信託銀行と手を組み、民事信託の受託者を支援するWEBポータルサービス「信託の蔵人(クラウド)」を開発した。このサービスは、信託財産の管理や報告書類の作成等の信託事務をIT技術を活用してサポートする。サービスの提供は12月2日から始まる予定だ。
「信託の蔵人(クラウド)」は、マネーフォワードのアカウントアグリゲーション基盤を活用し、受託者が管理する現金や不動産、有価証券などの財産を可視化できるシステムだ。口座の入出金状況が自動で反映されるため、日々の帳簿管理が容易になる。また、これらのデータを蓄積し、法定書面等の作成をサポートする参考資料が作成できる。このシステムにより、民事信託受託者の負担を大幅に軽減することができる。
高齢社会の進行に伴い、認知症対策や資産承継対策への関心が高まり、その一つの解決策として民事信託が注目されている。民事信託では、財産を保有する委託者が、自身が判断能力を持つうちに信託契約を結び、財産管理を受託者に託す。しかし、受託者の多くが委託者の家族であり、信託に関する専門知識が不足しているため、信託財産の管理に大きな負担がかかっていた。
「Money Forward X」は、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というマネーフォワードのミッションの下、金融機関やパートナー企業と共に新たな金融サービスを提供する部門だ。マネーフォワードの豊かなテクノロジーとデザインを活用し、データを活用した便利で快適な新しい金融サービスを作り上げることを目指している。