Tradewebと東証、ETF取引の効率化に向けた新接続を開始

ポイント
東京証券取引所と電子取引市場を運営するTradewebは、機関投資家の日本上場ETFへのアクセス強化を目指し、新たな接続を開始した。Tradewebの顧客は、日本上場ETFの取引を行う際、東証のRFQプラットフォーム「CONNEQTOR」の流動性供給者を含めた流動性にアクセス可能となった。Global X Japan社が最初の取引を行った。この新接続により、CONNEQTORを使用できなかった投資家に東証上場ETFへのアクセスを容易にし、日本市場への投資をさらに進めることが期待されている。

東京証券取引所(東証)と、金利やクレジット、株式、マネーマーケットなどの分野において世界中で電子取引市場を運営するTradeweb Markets LLC(Tradeweb)は、日本上場ETFへの機関投資家のアクセスの強化を目指したコラボレーションを公表した。

Tradewebと東証のRFQプラットフォームであるCONNEQTORの新しい接続により、Tradewebのバイサイドの顧客は、日本上場ETFの取引を行う際、CONNEQTORの流動性供給者を含む流動性にアクセスできるようになる。この新しい接続を使った最初の取引はGlobal X Japan社が行った。

TradewebのHead of Europe and Asia Business、Enrico Bruni氏は「我々は顧客の執行体験の向上に努めており、日本のETFを取引する投資家へ、より多くの時間とコストの効率化をもたらすことを楽しみにしている」と述べている。

東証の代表取締役社長、岩永守幸氏は「CONNEQTORを使うことができなかった投資家に東証上場ETFへのアクセスを容易にすることで、海外投資家から日本市場への投資をさらに進めていくことを期待している」だと語った。

TradewebとCONNEQTORの直接接続により、Tradewebのユーザーは、ユーザー向け画面から、Tradewebの流動性供給者のネットワークに加えて、CONNEQTORのマーケットメイカーに注文を送ることができ、最良の2-wayの気配を受け取ることができる。この接続により、Tradewebのルールベースの自動取引ツールであるAiEXを含む革新的な機能の利用と、CONNEQTORのマーケットメイカーとの清算・決済が行われる東証のポストトレードのインフラストラクチャーへのアクセスが可能になる。