アイティフォー、債務整理業務をデジタル化する「Agent Hub」サービス提供予定
アイティフォー社は債務整理デジタルプラットフォーム「Agent Hub(エージェント・ハブ)」を1月から提供する。Agent Hubは、法律事務所と金融機関の債務整理業務の一部をデジタルに仲介するプラットフォームだ。郵送の手間を省き、効率化を図るだけでなく、業務の自動化によりヒューマンエラーを防止し、ペーパーレス化推進にも寄与する。民事裁判手続きのIT化に向けた取り組みとも親和性が高く、特許も取得している。サービス開始は2025年1月を予定している。
アイティフォー社は、国内の債権回収業務を支援する回収DXサービスを提供しており、地方銀行における債権管理システムでは70%超のシェアを誇っている。金融機関と法律事務所との間で年間数十万件発生すると言われる債務整理業務に焦点を当て、新たな回収DXサービスとして「Agent Hub」を開発した。
債務整理の現状では、弁護士や認定司法書士が債務者の代理人になった場合、法律事務所と金融機関との間の受任通知や債権届けなどのやり取りは紙の文書で郵送やFAXが利用されてきた。これらの作業の効率化により、ヒューマンエラーを防ぎ、他の業務に人的リソースを振り分けることが可能となる。金融機関の債権管理業務効率化を長年支援してきたアイティフォー社による本サービスの提供は、導入企業、そして業界全体の業務効率化を図ることとなる。
Agent Hubは、債務整理業務のデジタルプラットフォームで、法律事務所と金融機関が必要な情報をAgent Hubに登録することで、双方に登録情報を共有する仲介の役割を果たす。金融機関が必要なファイルが電子化されているため、ペーパーレスなやり取りを実現し、ワークフローで進捗を管理することができる。債権管理システムと連携し、さらなる効率化を目指す。