ジュリオ、金融機関向けの「粉飾AI」を開発
ポイント
ジュリオは、公認会計士や公認不正検査士の専門知識を活用し、過去の粉飾事例を基にした「粉飾AI」を開発した。このAIは、金融機関や企業のガバナンス部門が直面する粉飾リスクを解析し、リスク管理と意思決定の高度化を支援する。また、この技術は従業員不正にも対応可能で、企業内部のガバナンス強化にも寄与する。 AI開発のジュリオ株式会社は、過去の粉飾事例をベースにした解析が可能な「粉飾AI」を新たに開発した。このAIは、金融機関や企業内の監査役、ガバナンス部門が直面する粉飾リスクを総合的に解析し、リスク管理と意思決定の高度化をサポートする。
「粉飾AI」は、開示情報、内部情報、財務データなどを用いて、粉飾分析レポートを提供する。分析は、事業性評価、事業理解、企業環境分析、ビジネスモデル分析といった定性分析、財務分析という定量分析、そして粉飾事例データベースと連携した粉飾分析の3つのアプローチで行われる。
金融機関が粉飾決算に直面した際には、貸倒リスク、法的リスク、資産評価リスクが発生する可能性がある。粉飾AIはこれらのリスクを高度に解析し、早期に検出する。さらに、具体的な対応策と改善提案を自動で提示し、リスク管理体制を強化する。
「粉飾AI」の導入により、金融機関のリスク管理が強化し、意思決定の精度が向上する。粉飾を見抜くことで、金融機関の信用を守り、レピュテーションリスクを低減する。また、自動解析によって各部門の負担が軽減され、業務効率が向上するとしている。
ジュリオは、この「粉飾AI」を通じて、金融機関や企業のリスク管理を支援し、ガバナンス体制の強化と業務効率化を推進する予定だ。また、この技術は従業員不正へも対応可能で、企業内部のガバナンス強化にも寄与する。粉飾AIに関心のある金融機関や企業からの問い合わせを待っている。
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