
八十二銀行など「じゅうだん会」でシステム障害
ポイント
4月17日、八十二銀行を含む地方銀行7行が利用する共同システムで障害が発生し、インターネットバンキングなど複数のサービスに影響が出た。現在は復旧しており、サイバー攻撃ではなかったことが確認されている。 4月17日、八十二銀行を含む地方銀行7行が加盟する「じゅうだん会」の共同システムにおいて障害が発生し、各行のインターネットバンキングをはじめとする複数のオンラインサービスに接続しづらい状態が続いた。障害は同日午後7時10分までに復旧したことが確認されている。
影響を受けた銀行は、八十二銀行のほか、山形銀行、筑波銀行、武蔵野銀行、阿波銀行、宮崎銀行、琉球銀行の7行。障害の影響範囲は広く、八十二銀行では個人・法人向けインターネットバンキング、スマートフォンアプリの残高照会や入出金明細更新、外為ネット、ローンWeb受付、Web照会サービス、家計簿アプリとの連携など、複数のサービスが一時利用できない状況となった。
当初はサイバー攻撃の可能性も懸念され、日本アイ・ビー・エムが提供する「eMuSC共同センター」のシステム基盤に対して調査が行われた。しかし、委託業者による調査の結果、外部からの攻撃によるものではなく、情報漏洩の事実もなかったことが確認された。これにより、障害の原因は別にあるとされ、現在も詳細な調査が継続されている。
「じゅうだん会」は、業務効率化やコスト削減を目的に複数の地銀が共同でシステムを運用しており、今回のような障害が発生すると複数行に波及する可能性がある。
八十二銀行では、顧客に向けて「同行から電話やメールでIDやパスワードを尋ねることはない」と注意喚起しており、同行を装ったフィッシング詐欺などへの警戒を呼びかけている。
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