
PayPay、6カ国4サービスと新たに決済連携を開始
ポイント
PayPayは、新たに6カ国で利用される4つの海外キャッシュレス決済サービスとの連携を開始した。訪日外国人客がPayPay加盟店でより多様な決済手段を利用可能となり、インバウンド需要の取り込みを支援する。 PayPayは4月14日、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を導入する加盟店において、新たに6カ国で使われている4つの海外決済サービスとの連携を開始したと発表した。
今回新たに連携を開始した決済サービスは、タイの「K PLUS」、カザフスタンの「Kaspi.kz」、ドイツとオーストリアの「Bluecode」、そしてタイ、マレーシア、シンガポールで展開する「BigPay」の4つである。これにより、PayPayが対応する海外決済サービスは合計25となり、対象国・地域は14に広がった。
PayPayは2018年のサービス開始以降、インバウンド需要の取り込みを支援する取り組みとして、海外キャッシュレス決済サービスとの連携を進めてきた。QRコードを利用する決済方式により、訪日外国人が自国の決済アプリで日本円の料金を自動換算して支払える仕組みを提供している。これにより、加盟店は外国語対応の負担を軽減でき、訪日客も安心して買い物ができる利便性を実現している。
背景には、訪日外国人観光客の増加と、それに伴うキャッシュレス決済需要の高まりがある。日本政府観光局(JNTO)によると、2025年2月の訪日外国人数は前年同月比で16.9%増加し、過去最高を記録した。特に今回連携したサービスが利用されているタイ、マレーシア、シンガポール、ドイツからの訪日客も大きく増加しており、2025年4月に開幕した大阪・関西万博の開催も後押しとなっている。
今後、PayPayはさらに海外のキャッシュレス決済サービスとの連携を強化し、インバウンド需要の拡大に対応する方針だ。
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