
北國銀行、コアバンキングシステムにAI導入で生産性向上へ
ポイント
北國フィナンシャルホールディングスと北國銀行は、次期コアバンキングプロジェクトにおいて、マイクロソフトのAzure Open AI ServiceとグーグルのGeminiというマルチLLM(大規模言語モデル)を導入することを発表した。 北國フィナンシャルホールディングスと北國銀行は、次期コアバンキングプロジェクトにおいて、マルチLLM(大規模言語モデル)の導入を決定した。採用するのは、マイクロソフトのAzure Open AI ServiceとグーグルのGemini。これにより、旧プログラムから新プログラムへの自動変換や、仕様書からのプログラム生成など、さまざまな業務プロセスの自動化を図る。
現在、次期コアバンキングプロジェクトは設計フェーズが3月に終了し、4月から製造フェーズに入る段階である。製造・テストフェーズでは、マルチLLMの効果が最も発揮されることが期待されているという。
マルチLLMの具体的なユースケースとして、以下の5つが挙げられている。1つ目は、旧プログラム(Cobol)から新プログラム(Java)への自動変換。2つ目は、プログラムから処理内容を日本語化し、仕様確認やレビューで利用すること。3つ目は、日本語の仕様書からプログラムを生成すること。4つ目は、自動テスト用のロジックを自動的に追加すること。そして、5つ目は、プログラムからテストケースを自動生成することである。これらのプロセスにおいて、2つのモデルのうち、都度良い結果を採用していくとしている。
北國フィナンシャルホールディングスと北國銀行は、今後も生産性向上のためマルチLLMの使用推進や新機能のキャッチアップに取り組んでいく方針だ。
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