
Finatext、生成AIで保険金査定文書を自動生成する新機能を提供開始
ポイント
Finatextは、SaaS型デジタル保険システム「Inspire」において、生成AIを活用して保険金査定文書を自動生成する「Inspire 査定支援LLM」の提供を開始した。スマートプラス少額短期保険がこの新機能を導入し、査定業務の効率化と精度向上を目指す。 Finatextは2025年3月4日、SaaS型デジタル保険システム「Inspire」において、生成AIを活用して保険金の査定文書を自動生成する新機能「Inspire 査定支援LLM」の提供を開始した。この機能は、スマートプラス少額短期保険の支払査定業務に導入済みだ。
保険金査定業務は、数百ページに及ぶ複雑な約款に基づき、高度で専門的な判断が求められる。そのため、知見の蓄積や共有が難しく、担当者への負担や業務の属人化が課題となっていた。スマートプラス少額短期保険でも、事業拡大に伴う査定数の増加により、業務効率化の必要性が高まっていた。
「Inspire 査定支援LLM」は、商品情報や基本保険約款などのドキュメント、保険契約者が入力した聴取項目やアップロードした書類画像などを基に、支払査定文書の草案を作成する。また、不支払いの場合には、根拠となる約款の該当箇所を併せて表示し、査定担当者が参照しながら草案を精査できる。これにより、査定業務の効率化と精度向上が期待される。
スマートプラス少額短期保険は、デジタルサービス事業者と連携し、人々の生活に寄り添う保険や行動を後押しする保険を提供している。今回の新機能導入により、同社の査定業務の効率化とサービス品質の向上が図られる見込みだ。
今後、Finatextは「Inspire 査定支援LLM」の提供を通じて、保険業界全体の業務効率化とサービス向上に寄与することを目指す。また、生成AIの活用により、他の金融分野への応用も視野に入れているとしている。
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