
アクル、クレジットカード不正対策「ASUKA」に信頼性チェック機能を追加
ポイント
アクルは、クレジットカード不正利用対策システム「ASUKA」において、新たに「信頼性チェック機能」の提供を開始した。この機能により、ECカード加盟店は各取引の信頼性を評価し、不正利用対策と真正利用の阻害リスク最小化を両立できる。 アクルは2月20日、クレジットカード不正利用対策システム「ASUKA」に新たな「信頼性チェック機能」を追加したと発表した。この機能により、ECカード加盟店は各取引の信頼性を評価し、不正利用のリスクだけでなく、信頼性の高い取引を判定できるようになる。
「ASUKA」は、クレジットカード業界で必須とされる不正対策を総合的に実現するサービスであり、物販EC、旅行商材、サービス商材など30,000以上のECカード加盟店に導入されている。
「信頼性チェック機能」は、これまで蓄積されたEC利用者の購買履歴を基に、真正利用者の傾向を分析し、独自の信頼性データを構築することで実現した。これにより、不正対策における課題である真正利用の阻害リスクを最小限に抑え、ECカード加盟店の利益最大化を目指す。
背景として、国内のクレジットカード番号盗用被害が増加し続けていることが挙げられる。2023年にはその被害額が504億円に達し、経済産業省もECカード加盟店に対するEMV 3-Dセキュアの導入を義務化する方針を発表した。しかし、EMV 3-Dセキュアの導入により、真正利用者の決済承認率低下やユーザー離脱の増加といった懸念もある。
アクルは、従来から真正利用を阻害しない設計を重視し、不正対策ネットワークを構築してきた。今回の「信頼性チェック機能」の提供開始により、セキュリティ強化とコンバージョン低下の抑制を両立し、ECカード加盟店の売上最大化と安全な取引環境の確立を支援するとしている。
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