
生成AIを活用した保険業界特化型の情報検索「AS FiNDER」を6社共同開発
アイリックコーポレーションは、LHLやそのグループ企業、AZPowerなど6社と共同で、保険業界向けの情報検索システム「AS FiNDER」を開発に着手したと発表した。このシステムは生成AI技術を活用した新たなITソリューションであり、2025年6月のリリースを目指している。
「AS FiNDER」は、保険募集人が日常的に行う顧客からの照会応答業務を効率化することを目的としている。現在、募集人は新契約や保全、支払領域など多くの問い合わせに対応するために膨大な資料や規定を参照する必要があり、これには時間と努力がかかる。この問題を解消するために、生成AI技術を用いた新たな検索システムが開発されることになった。
このシステムは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を基に、抽出したデータを迅速かつ正確に提供する機能を持つ。従来のキーワード検索を超えて、ユーザーの意図を理解するセマンティック検索を採用し、高い関連性を持つページを提示することができる。これにより、顧客対応の迅速化が可能になり、業務効率の向上が期待されている。さらに、生成AIによる要約機能を導入することで、情報取得にかかる時間を大幅に短縮することが見込まれている。
特にシステムの検索精度向上には、アイリックコーポレーションの保険業界における知見が活用され、AIと検索エンジンの最適化、データベース改善が図られる。これにより、年間で120時間もの情報検索時間を削減できると予想されている。
このサービスはクラウドを介して提供され、保険代理店や銀行、保険業界全体で幅広く利用されることが見込まれている。保険募集人の数は約118万人に達し、広範な影響が期待されている。
今後も、AI技術の進化や顧客ニーズの変化に柔軟に対応できるように、同社は「人と保険の未来をつなぐ Fintech Innovation」を掲げ、新たなプロダクトの開発を続ける方針だ。
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