
農林中央金庫、生成AI活用の新サービス「経営アシストAI」を開始
農林中央金庫は、BIPROGYの「Azure OpenAI Service スターターセットPlus」を導入し、農業経営者向けポータルサイト「AgriweB」で新しいサービス「経営アシストAI」を開始した。このサービスは、2025年1月29日から提供開始され、生成AIを活用して農業経営の事業拡大や資金調達、労働力不足などの課題解決を目指している。
現在、農業は従事者の減少や高齢化による労働力不足、異常気象、高付加価値化、新たな販路獲得など、様々な難題を抱えている。農林中央金庫はこれまで、「AgriweB」を通じて必要な情報を提供してきたが、「経営アシストAI」の導入で、より実践的なサポートを実現する。
「経営アシストAI」は、農業経営者の課題を深く掘り下げて解決策を導く生成AIサービスであり、AIがアドバイザーとして機能する。利用者がチャットでの対話を続けることで、AIが追加質問や類似質問を生成し、課題を深く掘り下げ、具体的な解決策を提示する仕組みだ。
このサービスによって、農業経営者は「AgriweB」で多様な情報から必要な情報を効率的に得られ、AIが提供する新たな視点を通じてさらに具体的で最適な提案が得られるという。また、農林中央金庫が提供する専門家相談マッチングサービスとも連携し、サポートが強化される。
BIPROGYの「Azure OpenAI Service スターターセットPlus」は、ペルソナ設計から検証シナリオの提案、実装、保守まで包括的に対応できるために農林中央金庫に採用された。ビジネスへの生成AI活用を考えつつ具体的な一歩を踏み出せていない企業にとっても、本サービスは一助となると期待されている。
今後、BIPROGYは「経営アシストAI」を通じ、農業の持続的発展を目指すとともに、生成AIを活用したスマート農業の普及や経営の多角化をサポートする方針だ。
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