
警察を名乗る詐欺電話が急増、「0110」番号に注意を
ポイント
トビラシステムズが2024年12月の詐欺に関するレポートを発表した。警察を名乗る詐欺電話、特に末尾「0110」の国際電話からの着信が半年間で200倍以上に増加したという。国内外からの詐欺電話やSMSの手口がさらに巧妙化している。 特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策を専門とするトビラシステムズは、2024年12月に詐欺電話やSMSに関する調査レポートを発表した。調査によれば、国際電話からの迷惑電話が急増し、特に末尾が「0110」の国際電話番号を利用した詐欺が半年で200倍を超える増加を見せた。
この番号は日本の警察署を装うために使われることが多く、詐欺の手口が巧妙化している。具体例としては、警視庁捜査二課や地方の警察を装い、マネーロンダリングや出頭命令に関する偽の指示を行うケースがある。また、詐欺電話の多くは北米地域や国際フリーフォンから発信されており、「+800」から始まる番号も利用される。NTTファイナンスや総務省を装った架空請求が行われ、中国の電話番号を悪用する手口も確認されている。
さらに、特殊詐欺の手口は多様化しており、特に「劇場型」と呼ばれる詐欺が増えている。たとえば、通信事業者を装った自動音声が未納料金を通知し、後にオペレーターを装った人物が金銭を要求する。このような手口は、最初に通信事業者や総務省の名前を出し、その後で警察官を装う人物を登場させることが多い。
SMSを利用したフィッシング詐欺も頻発しており、宅配業者や金融機関、電力会社を装うケースが多い。特に「三菱UFJ銀行」や「JCB」といった大手金融機関の名前が使われる詐欺が目立っている。
また、トビラシステムは詐欺に巻き込まれないための警告を呼びかけている。電話で「お金」や「キャッシュカード」といった言葉が出た場合は、まず詐欺を疑い、すぐに電話を切って相談することが推奨される。さらに、迷惑電話対策サービスの利用により、詐欺電話を未然に遮断することが可能であると同社は説明している。
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