地方銀行で初の「Goal Navi」採用、第四北越銀行がサービス提供開始
スマートプラスとニッセイアセットマネジメントが共同開発した個人向けファンドラップ「Goal Navi」が、地方銀行として初めて第四北越銀行に採用されることになった。「第四北越ゴールナビ」として、2025年1月23日からサービスが開始される。このサービスは、地域の顧客により良い資産運用の選択肢を提供する試みだとしている。
「Goal Navi」は、金融機関がオンラインで利用可能な個人向けファンドラップを低コストで迅速に導入できるシステムだ。第四北越銀行はこのシステムを活用し、地域の顧客とオンラインでのつながりを強化し、多様な資産運用ニーズに応えることが可能になる。特に、目的別に最大10口座まで設定でき、目標達成のための運用支援を行う通知機能が評価されたという。
2024年に始まった新NISA制度の影響で、資産形成への関心が特に若い世代を中心に高まっている。そのため、金融機関は預かり資産に応じた報酬制度に転換する必要があり、ファンドラップがその解決策として注目されている。
「第四北越ゴールナビ」では、ニッセイアセットマネジメントが投資の一任業務を担当し、第四北越銀行が投資一任契約や証券口座の開設をサポートする。スマートプラスが口座管理を行うことで、顧客はスマートフォンアプリを通じて簡単に運用状況を把握し、必要に応じて運用プランを変更できる。また、目標到達確率の変化を通知することで、目標達成のプロセスを明確にする。
スマートプラスは、今後も証券ビジネスプラットフォーム「BaaS(Brokerage as a Service)」を活用し、金融機関のデジタルトランスフォーメーションと収益化をサポートしていくとしている。「Goal Navi」は地域金融機関にとって顧客との重要なコミュニケーションツールになりうるとして、その可能性が期待されているという。