三十三銀行、GHG排出量可視化プラットフォーム「C-TurtleFE」を導入
NTTデータは、2025年1月から三十三銀行への金融機関およびその投融資先を対象とした温室効果ガス(GHG)排出量算定ソリューション「C-Turtle FE(シータートルエフイー)」の提供を開始する。また、投融資先のGHG排出量(「ファイナンスド・エミッション」)の把握と、エンゲージメント支援などにより投融資に係るGHGの排出量削減を支援していく。
NTTデータは、長年にわたり金融機関へシステム提供を行ってきたノウハウを活用し、C-Turtle FEの提供を主軸として、金融機関システムとの連携による効率的なGHG排出量可視化を推進。金融機関とその投融資先を含めたGHG排出量削減に向けた支援を行ってきた。これらの取り組みは、サプライチェーン全体・地域全体のカーボンニュートラル達成に貢献することを目指す。
三十三銀行は、サステナビリティー方針の一つとして「気候変動への対応・環境保全」を掲げている。そのため、環境保全活動や環境に配慮した金融商品・サービスの提供を通じて、気候変動リスクの低減に取り組んでいる。また、2024年度から2026年度の3年間で「サステナブルファイナンス累計実行額1,500億円」の目標を掲げ、2050年度のカーボンニュートラルを目指す。投融資先のファイナンスド・エミッションの算定・開示が求められており、2025年1月からC-Turtle FEの導入を決定した。
C-Turtle FEは、サプライヤーの削減努力を自社のScope3排出量の削減効果として取り込むことのできるGHG可視化プラットフォーム「C-Turtle」の新サービスだ。金融機関の国際的基準「PCAFスタンダード」に準拠したファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援するプラットフォームであり、投融資先の一次データを活用し、投融資に係るGHG排出量およびその削減努力を反映したデータクオリティーの高いScope3排出量算定が可能となる。
NTTデータは、この取り組みをきっかけに三十三フィナンシャルグループのカーボンニュートラル達成に向けた活動を支援する。また、投融資先全体のGHG排出量削減に向けたソリューション提供を拡充していくことで、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。