Sensor Towerのレポート:2024年のモバイル金融アプリ市場の分析
Sensor Towerは12月11日、2024年のモバイル金融サービスアプリ市場について包括的に分析したレポートを公開した。このレポートでは、アメリカ、日本、中国、韓国、東南アジア、インド、オーストラリア、ニュージーランドの主要地域における市場動向を調査し、ダウンロードの動向や高成長セグメントにスポットを当てている。特に、世界的に普及を加速しているBinanceの戦略と成功事例をケーススタディとして取り上げている。
レポートによれば、2020年の世界の金融サービスアプリのダウンロード数は約46億だったが、2024年には77億まで増加すると予測されている。この成長は主にインドが牽引しており、2022年の15億から2024年には17億に増加すると見込まれている。東南アジアとアメリカも堅調な伸びを示しており、モバイル金融ソリューションへの世界的な移行が顕著だ。
また、2024年の金融アプリカテゴリでは、暗号通貨とデジタル決済の普及が拡大している。特に暗号通貨のダウンロード数は133%増加し、4億に達した。これに対し、デジタルウォレットとP2P決済のダウンロード数は7.9%増加した一方で、融資アプリのダウンロード数は7.7%減少した。
アメリカでは、金融アプリカテゴリー全体でダウンロード数が減少する中、暗号通貨アプリのダウンロード数が約2倍に増加した。この増加はデジタル通貨への関心とエンゲージメントの高まりを裏付けている。日本でもコンシューマーバンキングと暗号通貨のダウンロード数が顕著に増えており、デジタル通貨への関心の高まりと普及の広がりがうかがえる。
さらに、金融サービスブランドのデジタル広告費とインプレッション数も前年比で増加しており、特にアメリカ市場では金融サービスブランドのデジタル広告表示が一貫して増え続けている。これは、デジタル広告への投資が増加し、広告インプレッション数が増加していることを示している。
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