三井住友ファイナンス&リース、生成AIツール「SakAI」を初公開
三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は、生成AIを利用したSaaSプロダクトの革新とビジョンについて、メディア向けのラウンドテーブルを開催した。ここでSMFLは自社開発の生成AIツール「SakAI」を初めて公開した。
SMFLは「モノに関するSaaSのトップランナー」を2030年に目指しており、「金融×事業×DX」を通じて顧客の成長と社会課題の解決に貢献することを目標としている。SMFLは独自開発したSaaSプロダクト「assetforce」を多くの顧客に提供し、モノのライフサイクルやモノが生み出すデータの管理の効率化に寄与してきた。
ラウンドテーブルでは、「SakAI」を「assetforce」に組み込むことで、SMFLのセールスプロセスと導入した顧客のプロダクト体験価値の変革について説明が行われた。SMFLのセールス活動の特長は、金融サービスとSaaSプロダクトの両方の強みを理解・提案できること、リースの提案を通じて顧客のビジネスへの深い理解と提案力を持つこと、そして「assetforce」の具体的な操作方法や設定方法を理解し、アジャイル的なアプローチが実践できることだ。
SMFLはこれまでの膨大なセールスのナレッジを学習した「SakAI」を開発し、全社的なセールス成果の集合知として活用している。「SakAI」は、assetforceのセールスや導入・運用フェーズにおける要件定義やコーディングなどの自動化を可能とし、それを使用することで顧客と親和性の高い過去の導入事例の検索を数秒で行うことができる。
また、「SakAI」をassetforce導入企業に提供することで、顧客はassetforceの設定作業やスクリプトの生成・設定作業を自動化できるようになる。これにより、ITスキルや人的リソースの有無にかかわらず、多くの人がassetforceをより高度で自在に利用できるようになる。
最後にSMFLは、生成AIツール「SakAI」の活用範囲を拡大する方針を発表した。社内ではassetforce以外のSaaSプロダクトにも「SakAI」を活用し、SaaSセールス・提案の全体の質を向上させ、デジタルセールス人材層の拡大を進める予定だ。また、assetforceを利用する企業に対しては、プロダクト利用体験の価値を最大化することを目指す。