リクルートペイメント、三菱UFJ銀行とローン仲介サービスの実証実験を開始
リクルートの子会社リクルートペイメントは、12月3日から三菱UFJ銀行との間で「ローン仲介サービス」の提供に関する実証実験を開始したと発表した。リクルートペイメントは、リクルートの決済サービス「Airペイ」を利用する中小事業者の一部を専用Webサイトに招待し、中小事業者と三菱UFJ銀行をマッチングする。事業の内容や将来性も考慮し審査する事業性融資を仲介する。
リクルートペイメントは、資金調達をしたい中小事業者と三菱UFJ銀行をマッチングする専用Webサイトを構築し、三菱UFJ銀行と共同で検証を開始した。リクルートペイメントは、リクルートが保有する「Airペイ」の利用状況から独自の基準を設けて中小事業者を専用Webサイトに招待し、事業性融資を仲介する。融資契約は、三菱UFJ銀行と中小事業者の間で直接締結する。
リクルートが提供する「Airレジ」や「Airペイ」などのサービスを利用している中小事業者の多くには、日々の運転資金に加えて、店舗拡大や人材投資に必要な成長資金などさまざまな資金ニーズがある。しかし、中小事業者の中には、地域性や情報格差により金融機関の選択肢が限られたり、融資の申請にかかる手間や時間がハードルとなり踏み切れなかったりと、適切な融資商品を手軽にスピーディーに利用できていないケースも見られる。
本取り組みを通じて、リクルートグループは、中小事業者の売り上げ情報などの動的なデータを金融機関に連携し審査モデルに組み込むことで、融資の審査精度の向上を目指す。さらに、金融機関は、融資期間中にも中小事業者の事業動向を知ることができ、事業の状況に応じて適切なコミュニケーションを取れ、双方のリスクを軽減できるようになると考えられる。
このサービスは、リクルートペイメントが2022年9月に登録した「金融サービス仲介業」に基づくものだ。今後もリクルートペイメントは、中小事業者がスムーズに適切なファイナンスサービスを利用できるよう、金融機関と連携し、サービスを開発していく予定である。