アコムがNEC支援でマイナポータルAPIを活用したカードローン審査手続きを実現

ポイント
アコムはNECの支援のもとマイナポータルAPIを活用し、カードローンの審査手続きの簡略化を実現した。マイナンバーカードを活用してマイナポータルと連携し、税・所得情報を取得・連携することで、顧客が源泉徴収票等の収入証明書を提出する必要がなくなり、利便性が向上した。NECはマイナポータルAPIの活用を検討する事業者に対し事業構想から構築、運用まで支援し、開発負担の軽減や開発スピードの向上に寄与する。

アコム株式会社は、NECの協力を得て、マイナポータルAPIを利用し、カードローンの審査手続きを簡易化したと発表した。具体的には、顧客がアコムの公式スマートフォンサイトから手続きを行う際、顧客の同意を得て「マイナポータル」を通じて行政機関が保有する顧客の税・所得情報を取得し、カードローンの審査手続きに活用する。

この取り組みは、貸金業法において定められている「収入を証明する書類」の提出に代わり、マイナンバーカードを活用してマイナポータルと連携し必要な税・所得情報を取得・連携することで、カードローンの審査手続きをする際に顧客が職場等から入手し提出する必要のあった源泉徴収票等の収入証明書を、このサービスによってスマートフォンからいつでもどこでも手続きが可能となる。これにより、顧客の早急な資金需要をサポートし、顧客の利便性を向上させるものだ。

マイナンバーカードの普及が進む中、デジタル庁はマイナポータルを活用して、より便利なサービスを作るための機能(マイナポータルAPI)を提供している。マイナポータルを通じて利用者の同意のもと、行政機関から入手した利用者自らの個人情報を外部サービスに提供することで、連携するシステム・サービスを利用する際に情報の入力や書類準備の手間が軽減できる。

アコムでは、スマートフォンからカードローンの申し込み、審査に必要な書類の提出、借入、返済など一連の手続きを可能にするなど、良質な顧客体験を提供し続ける予定だ。

また、NECはマイナポータルAPI公開当初より、金融サービスでの活用に向けて継続的に情報提供を行っている。マイナポータルAPIの活用を検討する事業者に対し事業構想から構築、運用まで支援することで、サービス事業者の開発負担の軽減や開発スピードの向上に寄与する。