SCSKと日本IBM、メインフレーム活用のハイブリッドクラウド・プラットフォーム提供へ

SCSKと日本IBMは11月28日、新たな事業開発や変革に対応できるハイブリッドクラウド・プラットフォームの提供を目指し、戦略的パートナーシップを締結した。このパートナーシップでは、オンプレミスとクラウド利用を組み合わせたシステム環境の提供を目指す。

パートナーシップの第一弾として、SCSKは自社データセンターにIBMのメインフレーム「IBM z16」を導入する。このメインフレームは、ハイブリッドクラウド・プラットフォームの重要な構成要素の一つである「MF＋（エムエフプラス）ホスティングサービス」の提供を2025年春から開始する予定だ。これにより、顧客のメインフレーム・トランスフォーメーションを推進し、メインフレーム上のアプリケーションとデータの価値を最大限に活かし、投資対効果の向上とビジネスの加速に貢献するとしている。

さらに、SCSKは「MF＋」のサービスラインナップを拡充し、「MF＋ホスティングサービス」を2025年春より提供開始する。このサービスは、IBMメインフレームの資源を顧客と共同で利用するもので、メインフレーム資源と基本運用をサービスとして提供する。

今後、SCSKと日本IBMは、ハイブリッドクラウド・プラットフォーム全体を対象に、IBMのAI技術「Watson」を活用した実証実験を進める予定だ。これにより、運用・保守業務の効率化や自動化などを実現する新たなソリューション開発を行う計画だ。