インフキュリオンとバイオン、BtoB決済サービス「バイオンのカード払いくん」提供開始
インフキュリオンは11月20日、バイオンと提携し、BtoB決済サービス「バイオンのカード払いくん」の提供を開始したと発表した。
このサービスを利用することで、中小企業やフリーランスは請求書の支払い方法を銀行振込からカード決済に切り替えられる。その結果、利用者は実質的な支払期日を繰延でき、請求者は支払遅延・未回収リスクの軽減やキャッシュフローの改善が図れる。また、銀行振込にかかる時間削減やミスの防止など、業務効率の改善も期待できる。
また、請求書の発行者(請求者)は、このサービスを利用することで、対価を請求する際の支払方法にカード決済の選択肢を追加できる。これにより、新規取引ができないといった機会損失の防止にも活用できる。
国内のBtoB取引では、サービス利用や商品仕入れなどの対価の請求・支払いは請求書による掛け払いであり、支払方法も銀行振込が主流となっている。しかし、掛け払いは支払者にとって現金が必要となり、請求者は請求から支払いまで1か月程度の時間を要する。このようなキャッシュフローの課題は、特に中小企業やフリーランスの経営課題に直結する。
この問題を解決するため、請求書の請求者と支払者の仲介役として請求書の支払いを立替え、支払者のカード(クレジット、プリペイド、デビットを総称して「カード」)決済を実現するBtoB決済サービスが注目されている。AIファクタリングや報酬前払いサービスを提供するバイオンは、FinTechを主軸として中小企業やフリーランスを支援している。インフキュリオンとバイオンは、「請求書の支払いをカード払いにすることで、キャッシュフローの課題を改善したい」という支払者側の需要や、「売上を早く現金で受け取りたい」という請求者側の声に応え、本サービスの提供を開始した。
「バイオンのカード払いくん」の構築には、インフキュリオンが提供する請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」が採用されている。バイオンは、カード決済を可能にするためのWeb画面を含めて、本サービスを請求書の支払者・請求者の双方へ提供するために必要な、要件対応・運用業務・システム構築をWinvoiceがワンストップで提供できると評価している。